2022/02/23

「地域日本語教育の理念」と「異文化間コミュニケーター」

テンションが上がった出来事が二つ。

一つ目、
オンライン日本語講師に採用されたこと!!

書類選考、ビデオ選考、面接選考、を乗り越え、無事に採用してもらえた。
社員の採用ではないのでその点においては選考は緩やかなものだと思ったけど、それにしては準備に労力のかかる選考だったなとも思う。良い精神的"筋トレ"になった。笑

もう早速講師としてプロフィールが公開されていて、ちょっと恥ずかしかったけど、これから頑張らなければ。
まだ心の準備ができていないのでレッスン枠公開していないけど、近々オープンする予定。震える・・・。


二つ目!
目指したいことがより明確になった!!
わたしが目指しているのは、「地域日本語教育」(の形)なんだー!

日本語教師養成講座の勉強を5日間毎日継続できていることをまず褒めたい。笑
今のところ、30分あれば一課終えられている感じ。今日は1時間半くらいかかったけど・・・!
長くかかってしまった理由は、今日のテーマの一つに多文化共生があったから。
あれこれ関連する事項を調べたり、テキストに書き込みしまくってたら、全然サクサク進まなかったの。

今日学んだことは、留学生に対する日本語教育とは異なる、「生活者としての外国人」への日本語教育として、「地域日本語教育」というものがあるということ。これは、わたしが以前地元で日本語ボランティアをしていたけれど、そういうところで教えられている日本語のことを指している。

そして、そうした「地域日本語教育」における考え方・理念に、①多文化共生 ②社会的統合 ③問題提起型教育 の三つがある、とのことだった。

多文化共生
 「地域の日本語教室は、日本人が外国人に日本語を教える場ではなく、教える/教えられるという関係を超えてともに学び合う場、異なる文化を持った人同士の交流、相互理解、相互変容の場である」とあり、わたしが目指しているのは、地域の日本語教室に限らず、こうした関係性を築き上げられる環境づくり(まちづくり)なんだなあと確信。

②社会的統合
 移民政策の類型として、
  政策なし>ゲストワーカー政策>同化政策>多元主義政策>異文化間交流政策
というものがあるが、この「社会的統合」は異文化間交流政策にあたる。
 「社会的統合では、移民の人権には配慮しつつ、ある程度はホスト国の言語を学習してもらうことで移民の社会参加を促し、社会の安定を維持することが目指され」ている。これにはとても共感できる。
 また、市民の有志ボランティアに頼るだけでなく、きちんと政策として「生活者としての外国人」の社会参加支援をすること、そして日本語教育者の社会的地位の向上(ボランティアではなく有償にする)を図ることが必要だと思った。日本は"移民政策はとらない"から、きっとそんな環境整備には至らないんだろうなと思いつつ・・・。

③課題提起型教育
 ブラジルの教育学者パウロ・フレイレが提唱した教育方法。「対話を通して、人が社会と自分の関係に気づき、抑圧された状況からどうすれば解放されるかを考え、最終的には社会のあり方そのものの変革を目指す」というもので、これはまさにシティズンシップ教育ではないか!と思った。
(ちなみに、パウロ・フレイレの本は4年前にすでに買っていたけれど難解すぎて読み進められず、ずっと”積ん読"になっている・・・。)

こうした理念のもとに活動できる人材・コーディネーターが必要とのことで、いくつかの団体が設けている呼称も紹介されていた。
 ・多文化共生マネージャー(CLAIR
 ・地域日本語教育コーディネーター(文化庁
     ※「令和3年度以降は、日本語教育人材の研修プログラム普及事業として実施。」とあるので、
      もうやってないってことなのかな。

 ・多文化社会コーディネーター(東京外国語大学
     ※こちらももうやってないのかな?よくわからなかった。
      
ググったら、他の大学でも「多文化共生コーディネーター」みたいな肩書きのがいろいろと出てきた。
 ・多文化共生推進士(群馬県

一つくらい、こういう自分の専門に直結する資格的なものを持っていたいと思うけれど、物理的に参加が難しそうなものもあるから、日本語教師資格を取ってから、ゆくゆく考えたい。

呼称や肩書きが重要なわけではないのだけれど・・・
ただひとまず、移民政策の類型から考えて多元主義(多文化主義)政策の上位に異文化間交流政策とあるので、わたしは「異文化間コミュニケーター」って勝手に名乗ろうと思った。笑
修士論文のテーマも異文化間能力だったし、しっくりくる。


ということで、
・【多文化共生×シティズンシップ教育×まちづくり】に向けて日本語講師として一歩(日本語教師養成講座を始めた)二歩(オンライン講師として採用された)踏み出したわたしの方向性は間違っていなかったと思えたこと、
・【多文化共生×シティズンシップ教育×まちづくり】は「地域日本語教育」から発展させたものになり得ること、
・これまでやってきたことや関心を持ってきたことに一貫性や関連性が見出せたこと、
などに興奮した。


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*出典*

ユーキャン 日本語教師養成講座テキスト

Michael Alexander, 2004, “Comparing Local Policies toward Migrants: An Analytical Framework, a Typology and Preliminary Survey Results”, in Penninx,R.,K,K.,Martiniello,M.,Vertovec,S. (eds.), Citizenship in European Cities, England. Ashgate. p.71-73.